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Diary : Sole / Lune / Terra / Caelum
※表紙は「キャラクター名(ジャンル名)」で統一して下さい。※
29: V/O/X/A/K/U/M/A(2/4/3/4/E/N)
2026-02-07 15:52:49


※一部過去記事再掲
独り言が多くなるかもしれないし言うほどそうでもないかもしれない。今の私は直近の計画ややりたいことを色々と一旦ぶち壊して、己の理想と現実の双方に問いかけ、再構築するフェーズに入っている。
リセット症候群だとか強迫性なんちゃらだとかでカテゴライズされる様な衝動性の強いモノではなく、もっとこう、刹那的だが理性は働いているような。全てを水泡に帰すのは得策では無い、と判断して行動が伴うくらいには、私の根底にある慎重で警戒心の強い性分がちゃんと機能しているらしい。それを冷静ととるか臆病ととるかは人にも場合にもよるだろうが、今の私の主観はそれをマイナスには捉えていないね。後悔を恐れているのはさぞかし滑稽かもしれないが、思考停止して立ち往生するよりはずっとマシだ。

かのパブロ・ピカソも、あらゆる創造活動はまず何よりも破壊活動だ、と言っていた。彼ほど固定観念の破壊が上手い人間も歴史上そう居ないとは思うので、端的に彼の人生を切り抜いた言葉でさえ参考にするのはなかなか難しいことではあるが。少なくとも私は上澄みだけを掬った真似事で精一杯だ。だからこそ、身を削り創造を形にした者は後世に名を残すのだろう、と。……勿論、己の生涯を賭けることで無いのなら、そこまでのリスクを背負う必要はない。移り変わる時代の中で安寧を保つことだってとても大変なことだし、それはそれで充分に素晴らしいことなのだから。寧ろ、変わらない日々こそ積み上げられた努力と平和の結晶とも言う。

ただ厄介なことに、感受性を得た我等は刺激を求め、惰性には精神を殺され、意欲を淘汰されていくもので。時折、急に火山が噴火したり隕石が降ってきたりして国ひとつ塵になってくれないかだとか、侵略してきたUFOが丸ごと地球を乗っ取って常識改変が起こらないかだとか、そんなバチ当たりな非日常を願ったりもする。もっとも実際に地球にやってきた宇宙人は、自然と生き物との共存を願う平和的な菜食主義者だったわけだがね。

◆◆◆

さて、いつからこんなに臆病になったか、本質を見損なうようになったか。何が私の感性を邪魔するのか、何が私の判断を鈍らせるのか。守りたいものなんてひとつしか無いし、人生の本質なんてそう複雑ではないのに。寧ろ単純なまでの本質でさえ捉えられなくなったのは、私がそういう病におかされているからだと割り切ってしまえば、私は己の感性を疑わずに済むのだろう。私が私たるには多くの弊害がある、でもそれが人生の本質を完全に失う理由にはならない。

崖っぷちまで追い詰められて最早死を目前にして、私はその時ゲルニカの牡牛を思い出した。あの大きく目を見開いた、猛々しくも哀しげな姿を。あまりにも親不孝だが、これが私の本質なのだとわかった。

己の感情や欲望を赤裸々に作品に昇華出来る者を、ひとは天才と呼ぶ。天才は雲の上の存在ではない、寧ろ身近過ぎるのだ。作品から得られる感情が生々しすぎるから、距離感を見誤る。まるで自分も共鳴出来たかのように錯覚する。そう思わせる魔性の魅力がある。私にとってはピカソがそれだったのかもしれない。天才を模倣しようとする行為は一見馬鹿げているようだろうが、それが結局は世に言う優秀さとなるのだから、 そう容易く馬鹿にも出来ないと思う。私がその生き様の上澄みを掬って盗もうとする行為も。私は画家でも無いし絵の才も無いけれど、ピカソにパラソーシャルな感情を抱く才能だけはあったらしい。

余りにも抱え込みすぎて、私は完全に見失っていた。必要なのは己の感性と、意志と誠実さ。その全てであってどれかひとつではない。私は誠実さだけを取ろうとして、結果的に秤をひっくり返してしまった。あちこちに散らばったものを拾い集めて、私は今からまた、秤の両側に人生を積み上げようとしている。
私が私自身を守るには、私が守るものとは。必要なこととは。他人への接待でもなく、誠実の域を超えた気遣いでもなく、自身の感性を信じること。私は傲慢になることを極度に恐れる臆病者だけれど、その恐怖心は己を虐める為に生まれたのではなく、己を守る為に生まれたのだと思い出す必要がある。自分が一番在りたい姿になる為に一番大切なのは。私が一番したいこととは。適切なサポートが受けられる今のこの環境と、私が自分意思を尊重して生活が出来る英国のこの地盤。だから、私はここで今の生活を続ける必要がある。例えFomoを感じたとて、今の生活に限度があるのと同じで、それこそ日本に引っ越した先の生活にも限度がある。どちらにもいい面とわるい面があって、それを理解した上で私はこちらを選んだ。それだけの話で、それはすなわち私が本心でやりたいことだし私の意思。

私が生きる為に生み出した人間のなり損ないは、単なる優柔不断な臆病者だと無下にされることは無かった。それだけが私の救いだった。

◆◆◆

話を戻そうか。今の私の心象は、学生の時にひととき扱っていた古い自転車に似ている。乗り回すのにまぁ不自由は無いが、何せブレーキ音が煩くてしょうがない。タイヤにせっせこと空気を入れ、チェーンを巻き直し、定期的に油を差していても、グリップを握れば毎回耳障りな声で高く嘶くんだ。止まる必要など無いだろうと不満を言いたげに。その度に俺は黙れと言いながら、血管が手の甲に浮くほどグリップを握りしめ、ペダルに掛けた足を強く踏み鳴らしたものだった。

私の感情も生涯も私のものだ、もし止まらなかった先に待ち受けていたものがあったとして、責任を負うのは私なんだぞ。防犯登録している名義だって私なんだ。とにかく、そう。獣の様に欲望に身を任せようが屁理屈を捏ねようが、結局は第三者から見れば己の裁量で決めた道であるほかない。悩んでいるとどうにも己の判断基準が曖昧になってしまうけれど、私の選択は己の中にしかないんだ。最近急にそれに気づかされて、少しだけだが、言葉を取り戻した様な気がする。気がするだけかもしれない。

◆◆◆

ここまで私が散々ひとりで話してきたが、読者の君達の目から見てどうだろうか、……またひとりでよく分からない長話をしているなって? ──HEHE! その通り、それでこそ! それで良い。そう思われているのなら何よりだ。

私にとって、時間を貪欲に言葉で食い尽くせることは、己の目が開いているかどうかを捉えるひとつの大きな指標だ。ここ数日色々と人と話して、柄にもなく自分の思いをぶち撒けたりもして、後悔も謝罪もして。やはり私は、こうして下手くそなやり方でしか自身の闇に切込みを入れられないのが友人達にはつくづく迷惑を掛けているな、という気もしなくはないけれど。それでも何度も助けられているんだ、多くの愛情と優しさに。

こうもコロコロと言動が変わって、虚実もわからないような話をツラツラと連ねて一体何があったのかという話か。何も無い、そう、特別なことは何も。ただ、いつ急に此処に来られなくなるかもわからない、いつ言葉を急に忘れ白紙に帰るかもわからない、そんな不明瞭な未来への不安に今日の私は耐え抜いたというだけさ。
例え一瞬の浮かれ野郎になったとしても、今は純粋にこの事実を喜ぼうじゃないか。それでこそ‘今を生きる’ということだろう?

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